先日、名古屋市東区の矢田市民ギャラリーに『460人展』を観に行ってきました。
アーティストだけでなく、学生や学芸員、ギャラリストなどの1000点以上の作品が出展されていて、壁一面が作品で埋め尽くされているというすごいボリューム感。
作家さんのお名前まで覚えてはいないのですが、気になった作品をちょっとココに書いておきます。
作品のことも忘れてしまいそうですし(笑)
写真では『○○増殖計画』(○○には作家さんのお名前)がおもしろかったです。
被写体の人たちの顔がくりぬかれて作家さんの顔になっているという作品。顔ジャックというか、被写体のバックボーンをばっさり切り落とすというか、そうして有無をも言わせないような小気味良さがあっておもしろかったです。
いちばん見入ってしまったのは『The Birds』という刺繍の作品でした。日本画を刺繍でやってみた的なカンジでしょうか。
一羽の鳥を左右一対にしてあって、一羽はきれいに作られているけれど、もう一羽は糸がほつれていたりして、ちょうど刺繍の「裏側」を見ているみたい。
刺繍って基本的に"完成形"しか見ないと思いますが、"完成形"を無効にしつつ、でも対にすることでセットで完成品、みたいなカンジでしょうか。
刺繍そのものにもアプローチしているとも思えます。メタ刺繍ってところでしょうか。
平面では油絵だったと思いますが、真っ黒な画面で、画面の左下に子どもがうずくまるか横たわるかしていて、その横に大人が立っていて、画面の右上には傍観者か野次馬にも見える数人が描かれているもの。
ドキッとしつつ、ストーリーを考えさせられるような絵でした。
タイトルは『untitled』だったと思います。
誰々っぽいという点でたぶん絵に詳しい人ならスッと名前が挙がりそうですけど、でも個人的には好きなカンジ。演劇的で、そういえば右上の数人はギリシャ演劇のコロス的な印象をおぼえました。芝居のワンシーンのような印象でした。
あと、モノクロ写真かと思ったら切り絵だったっていうのがありました。
全然シンプルで小さい作品なのだけれど、あのボリュームのなかでもけっこう惹きつけられました。
たしか浮かせて見せていたので、地と切り絵が離れて、立体的に見えたのも新鮮に思えます。
立体では、ビンに木片や削りくずを詰めて横に並べた作品とか、ストローの輪切りが額のなかに詰められた『ストロー』がミニマルで心地よかったです。
やっぱり個人的にはこういうのは好きですね。スッと入ってくるカンジ。
映像は、数が5、6点しかなくて、ちょっとさみしい気もしますが、時間をかけて観なかったのも残念。
ほかにパフォーマンスがあったりして、ゴールデンウィーク中の開催だし、ちょっとしたお祭りみたいなカンジもありました。子ども連れのお客さんもいましたし。
こういうの定期的にやってくれるといいですね−。